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【Report:クラシコ】ベルナベウ陥落!バルサ単独首位へ!

リーガの覇権を掛けた一戦、ベルナベウでのクラシコ。熱く激しい戦いを征したのは、我らがFCバルセロナでした!昨季ほどの派手さはないものの、史上初の六冠王者たる貫禄を見せつけ、その実力を遺憾なく発揮した圧巻の勝利。今季カサで無敗のマドリを無失点に押さえてしまいました。バルサ、まだまだ強くなっています!


09-10 リーガ・エスパニョーラ 第31節
レアル・マドリー
0 - 2
FCバルセロナ
[2010/04/10(SAT)] サンティアゴ・ベルナベウ -El Clásico-
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グアルディオラ、驚きのスターティングメンバー


スターティングメンバーの名前だけが発表されたとき、一瞬どういう布陣なのか判断がつきませんでした。
マクスウェル、プジョル、ピケ、ミリート、アルベスという五人のディフェンサが名を連ねていたからです。自分はてっきりマックスが前線に入ってカピタンが左ラテラルなのかと思ったのですが…

なんとなんと、アルベスが驚きの右エストレーモ!メッシをデランテーロ・セントロに置き、ペドロを左エストレーモに配置してきたのです。グアルディオラ、この大一番で初の布陣を試すとは…さすがに並みの心臓してませんね(^^;

なぜこのような布陣にしたのか?
恐らくはラテラルのオーバーラップした背後を突かれないようにした戦術なのでしょう。アルベスには「常時オーバーラップ状態」という意味で前線に配置。これによってプジョルは守備に比重を置くことができました。アルベスは前線からのプレスを精力的におこなうことで、プジョルのサポートも可能。普段、右サイドを上下に駆けるということに比べれば、体力的にも楽

よって、攻撃の迫力は多少弱くなるものの、守備は安定します。
「勝利」をもぎ取ることを優先したグアルディオラの想いが伝わってくるフォーメーションでした。

この効果は、この後の試合展開で徐々に明らかになっていくのです。


対するマドリーは予想通りの中盤ダイヤモンド型4-4-2
ラウールとグティはベンチスタートというのが何とも寂しいのですが、最近のマドリでは普通のこと。アルベロアを最終ラインにして中盤をアロンソ・ガゴ・マルセロで固めてきました。どちらかと言うと守備を重視して素早いカウンターを狙うのに向いているフォーメーションですね。


前半:試合展開はやはりハイペース。でも…


ベルナベウの観衆によるお馴染みの大ブーイングを背に、試合が始まります。

両チームともに球際に厳しく、激しい戦いが繰り広げられました。マドリはカンプ・ノウでのクラシコと同様、ペース配分を考えていないようなプレスを掛けてバルサを圧迫。対するバルサはなかなかボールが収まらずに苦戦しているように見えた。のですが…

なんだか、自分にはバルサがおとなしいように思いました。カンプ・ノウの時のような慌しさを感じません。激しいコンタクトがあるのは確かなんですが、バルサの選手は織り込み済みなのか、焦っているようには全然見えませんでした。主審のメフート・ゴンザレス氏は序盤からタルヘタを出してきていたので、それに対する激しい抗議は垣間見れたものの、プレー自体には影響を及ぼすことがなかった感じです。

マドリの繰り出す攻撃にしっかり対処し、シュートまで持っていかれてもコースを限定しているためバルデスがしっかりとセーブ。隙を突いてバルサがシャビを経由してカウンター、といった「バルサらしくない」シーンもありました。というか、チャンスはそういう形ばかりだったような…(^^;

先制点も、バルサらしいパスを回しての崩しではなく、ファールを受けたメッシが早いリスタートからシャビとのワンツーで裏に抜け出してゴールを奪ったもの。シャビは厳しいマークにあっていましたが、一瞬の隙からこれを外してアシストを成功させるあたり、さすがです。こういった勝負強さが今のバルサに根付いているのは嬉しい限り。チームとしての成熟度が高まったなぁ、と実感しますね。

バルサの攻撃がらしくなかったのは、アルベスが「攻めにおいては」機能していなかったことも大きいと思います。グアルディオラとしてはもう少しマシだと思っていたのでしょうが(苦笑)、前方にスペースのない状況で、内側に切れ込んで行くという動きは慣れてなかったみたいですね。
でも、前線からのチェックについてはさすがディフェンサが本職だけあってしっかりこなしてました。後半にはいつもの右ラテラルに戻っています(^^)

ということで、前半はこのスコアのまま終了。
ハイテンションな展開ながら、バルサが何処となく淡々と試合をしている感じの漂う、不思議な前半でした。
マドリが結構ポゼッションを取ったようにも見えたのですが、蓋を開けてみればバルサ60%、マドリ40%。これも意外です。やっぱり不思議だ…(^^;


後半:試合全体をコントロールしたバルサの巧さが光る


前述の通り、グアルディオラは機能したとは言い難いアルベスを最終ラインに下げるなど、メンバー交代しない範囲で布陣変更をおこないました。
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アルベスを右ラテラルへ下げ、プジョルは左ラテラルに移動。押し出される格好でマクスウェルが左エストレーモペドロが右エストレーモへ。時計回りに一回転!

こんな移動ができてしまうバルサの柔軟性と、グアルディオラの潔さに感心しつつ、さらなる追加点を願って後半開始!

前半終了直前、ハイペースだった序盤に比べてさすがに運動量の落ちたマドリでしたが、後半開始後は再び激しいプレスを掛けてきます。彼らの狙いは早い時間帯での同点弾。元気なうちに一点返し、流れをマドリに持ってこようとしていました。ただ、マドリにとっての不幸はロナルドが足に違和感を持っていたことでした。前半の途中から足を気にしていた9番は、時間が経過するにつれて試合から消えることが多くなり、バルサへの脅威にはならなくなっていったのです。

バルサは前半よりさらに落ち着いたプレーをすることを選択。ポゼッションにこだわることも少なく、マドリのパスコースを寸断して敵の攻撃を封じ、高く設定されたマドリのラインの裏を付く動きを狙っていました。そして、再びシャビのスルーパスが炸裂!突破に成功したペドロがカシージャスとの一対一で位置を冷静に見極めてゴール左端へのシュートを決めます!
2-0!待望の追加点!この大一番でも決めてくれるペドロ、すごい!!


攻めるしかないマドリですが、集中力を切らさないバルサはマドリにゴールを許さず、マドリは徐々に手詰まりになっていきます。そこでペジェグリーニは遂にグティを投入することを決断しました。マドリで唯一創造力に溢れた選手と言っても過言ではないベテランセントロカンピスタの登場で、マドリはバルサのディフェンスを何度か切り裂くことに成功。そのキラーパスにマドリディスタは期待を抱いたのでしょうが…

今季に入って安定感が抜群に向上したバルデスがゴールを割らせません。その後、マクスウェルに代わってイニエスタが投入されることによってバルサ中盤の構成力が上がると、その存在感は徐々に薄くなっていったのでした。

さらにマドリはラウールやベンゼマを投入して攻撃を続けようとしますが、大きな効果はなし。それどころかベンゼマは左からのクロスに何と手でボールを掴んでしまい、ラウールのゴールをフイにするなど、足を引っ張っている状態。無気力とすら思えるそのプレーは、マドリディスタから批判を受けている理由が分かる気がしました。


終盤にはミリートが負傷(足をつっただけ?しっかり歩いていたので軽傷?)でマルケスと交代するというアクシデントがありましたが、試合は動かずに試合終了!

バルサ、史上初の二年連続ベルナベウ制覇!
対マドリ四連勝!
グアルディオラ体制はクラシコに全勝!


と盛り上げてみたのですが、やっぱり「何だか意外とあっさり終わってしまった」感があって本当に変な感じ。血湧き肉踊る、勝利の後の「よっしゃああああ!」といった雄たけびも、昨年に比べれば弱い。このブログの文章も、何だか落ち着いてしまってますし(笑)

横綱相撲による貫禄の勝利がそうさせたか、はてまた守備を重視した戦術がそう思わせるのかはわかりません。いや、全然嬉しいんですけどね!

やっぱり昨年が強烈過ぎたのが大きいのかな?(苦笑)
人間とは贅沢なものですね…



それにしても今のバルサには、過去のデータやジンクスといったものをことごとく打ち破ってしまう凄まじさがあります。そういった議論など何処吹く風。自信に満ちてプレーをしています。

この勝利でリーガ連覇には大きく近付きました。直接対戦成績でマドリを上回るため、この先同じ勝点で並ばれてもバルサの優勝です。ま、そんなことを言わなくても済むように今後もしっかり勝ってもらえると思うのですが、このアドバンテージは大きいです。

そして、チャンピオンズリーグの決勝にもあと一息。ベルナベウ決戦第二弾の実現となるのか、大注目です!

バルサ、残りの試合も頑張って!

¡VISCAAAAA!
¡BAAAAARÇA!



※2010ベルナベウ・クラシコ総括の記事もUPしました。 →こちら



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