バルセロニスタの一筆

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zoom RSS 【Report:チェルシー戦】183分に起こった奇跡

<<   作成日時 : 2009/05/08 00:33   >>

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FCバルセロナ、優勝した05-06シーズン以来のチャンピオンズリーグ決勝進出!凄まじく厳しく、激しい戦いでした。1st Legと2nd Legの合計180分が過ぎ、ロスタイムも3分を経過。今シーズンのユーロバルサの挑戦はまさに終わろうとしていたのです。しかし!




◇チェルシーFC 1−1 FCバルセロナ◇
アウェイゴール方式適用により、バルセロナが決勝進出!


絶体絶命の状況から起死回生の一撃


ダニ・アルベスが右サイドをドリブルで駆け上がり、敵ゴール前にクロスを入れる。敵ディフェンサに当たりファーサイドに転がったボールに対してエッシェンのクリアは空振り。その機を逃さずエトーがメッシへ。ドリブルで「ため」を作り、ディフェンサを引き付ける。ペナルティエリア外側の右寄りにはイニエスタがフリーで待つ。バルサの10番が最後の希望を託し、「カンテラ最高傑作」にラストパス。右足でダイレクトで放たれたボールはゴール右上隅に吸い込まれていく。チェルシーの守護神チェフの必死のジャンプも届かない。ゴーーール!


180分間の中でどうしても取れなかった1点を、最後の最後に手にしたバルサ。今季チャンピオンズリーグ初得点のイニエスタはユニフォームを脱いで歓喜の雄叫びを挙げ、走り出した。興奮のあまりアマリージャを受けることなど全く意に介していなかった。フィールドプレーヤーも、グアルディオラも、リザーブメンバーも同様に走り、英雄に駆け寄っていく。試合を見ていた全てのバルセロニスタはこの劇的な展開に喜びを爆発させ、チェルシー側は地獄に突き落とされた気分になったことは間違いないだろう。




痛かった序盤の失点


この試合はヒディンクがどのような戦術を採るのかに注目が集まった。カンプ・ノウで見せた守備の布陣では失点の危険性は少なくなるものの、得点も難しい。スコアレスドローで終わった以上、2nd Legでは必ず点が必要。よって、大方の予想は「攻撃的に来る」ということで一致していたし、ヒディンク自身もそうコメントしていた。百戦錬磨の老将のことだから、何かしらのサプライズがあってもおかしくはない、と考える者も多かったとは思われる。
そして試合開始。そこには確かにボールをなるべく高い位置で奪い、ショートカウンターを狙うチェルシーの姿があった。ドログバのみを前線に残すのではなく、プレスをかけてボールを奪取してくるブルーズに対し、バルサも得意のパスワークでいなしにかかる。1st Legとは違う、白熱の攻防戦が繰り広げられる……とそのように感じ始めたとき、事態は急展開を迎える。前半9分、ランパードのクロスがヤヤに当たり浮いたこぼれ球をエッシェンがダイレクトボレー。ゴールバーに当たったボールは地面にバウンドしてゴール。両チームとも予期していなかったゴラッソにより勝利のための1点を手に入れたヒディンク。オランダの老将はかねてより描いていたシナリオであろう、「勝利のオペレーション」を発動させた。それはカンプ・ノウで見せた、「バルサ封殺」の陣だった。


バルサ、暗黒の時間帯


カンプ・ノウでの戦いがそうであったように、チェルシーは鉄壁の守備陣を固めてバルサの攻撃をことごとく弾き返していく。ポゼッションは圧倒しており、傍目には試合を支配しているように見えるも、それはボールを持たされているという状況であり、主導権はチェルシーにあった。今季、バルサの攻撃陣は、各選手が連動したコンビネーションで何度も敵の守備陣を破ってきた。それは守備を固める相手でも例外ではない。ゴレアーダにしてしまったこともあった。そんなバルサの攻撃陣を寄せ付けないチェルシーの驚異的な守備力。これは素直に讃えるしかないだろう。これもまた勝つための戦略である。裏を返せば、こうしなければ勝てないとヒディンクが判断したという証拠でもある。正面きっての撃ち合いは自殺行為。バルサの今季のプレー振りを見ればそう思っても仕方ないのかもしれない。
だが、チェルシーとてそのまま閉じこもっているわけではない。ボールを奪ったあとには鋭いカウンターを繰り出してバルサのゴールを何度も脅かした。この縦に進んでくるスピードは凄まじく早い。バルデスのファインセーブがなければさらに点差は広がっていただろう。
攻め続けて点を取らなければいけないバルサと、リードを守り、カウンターから追加点を狙うチェルシーという構図が、エッシェンの得点した前半9分からハーフタイムを挟んで約1時間続いた。まさにバルサにとっては「暗黒」そのものだった。


アビダル退場で起きた変化


状況を打破できないバルサ。66分には再び繰り出されたカウンターで抜き出たアネルカを、アビダルが故意に倒したと判断されタルヘタ・ロハ。スローで見る限りでは足が僅かに絡まったようにしか見えないが、いくら選手が抗議しても判定は覆らない。あわやPKというようなバルサのファールを流してきた審判の、埋め合わせ的な香りがしなくもない微妙な判定。残りの20分強を10人で戦わざるを得なくなったバルサは、一層の窮地に立たされた。
しかしながら、これによって少しの変化が訪れたように思う。左ラテラルの穴は、左インテリオールのケイタがカバー。そうすると左エストレーモにいたイニエスタは左インテリオールに戻ったような形になったのである。勝つためには結局攻めるしかないバルサは積極的に動き、パスのつながりは以前より良くなってきた。反面、チェルシーのカウンターに突かれることも多くなったが、バルデスが再度のファインセーブを見せ、危ういところで失点を免れている。厳しい状況ながらも、確実に、徐々にボールは大きく動くようになっていった。


刻一刻と迫るタイムオーバー


72分、ドログバに替わり、「サンドニの英雄」ベレッティ投入。チェルシーでの彼はテクニックと守備力を併せ持つ器用なセントロカンピスタとして、貴重なスーパーサブとなっていた。この交替は守備固めといった印象だったが、ランパードとのコンビネーションで攻め上がり、シュートも放っている。だがチェルシーは基本的にこれまでと戦術を変えてこなかった。10人になったバルサに対して止めを刺すために一気に攻めに出ることも可能だったはずだが、1点を守り切ることを選択した。結果的にこれがチェルシーにとっては「悲劇」となるのだが、あえてリスクを犯す必要があるのかどうか、その判断は非常に難しかっただろう。
終盤になって運動量が落ちる時間帯にもかかわらず、グアルディオラが切ったカードは1枚、ブスケツからボージャンのみ。交代でかかる時間を嫌ったのか、それとも打つ手がなかったのかはわからない。だが、ひとつ言える事は、選手は決して諦めていなかったということ。果敢なオーバーラップを何度も仕掛けたピケ。慣れないセントラルで身体を張って守るヤヤ。オフ・ザ・ボールの動きを忘れなかったエトー。そして激戦の中盤でパスをまわし続けたシャビ・イニエスタ・メッシ。ついに時間はロスタイムに突入。「バルサ封殺」の陣は徐々に解かれている。だが枠内シュートは未だに0。


ダニ・アルベス、今季CL最後のプレー


前半にファールからアマリージャを受け、累積警告から決勝に進んでも出場停止となることが確定したブラジル人ラテラル。その影響なのか、もしくはチャンピオンズリーグという大舞台の、準決勝2nd Legという大一番からくる重圧なのか、ゴール前に配置された、難攻不落とも思える鉄壁の守備陣に対してクロスを挙げなければいけないという気持ちが強すぎたのか。オーバーラップから仕掛けるクロスは、明らかに精度を欠いていた。時にゴールを大きく越え、時に近すぎて敵ディフェンサに弾き返され…
そしてロスタイム3分。彼は右サイドでボールを受けた。終盤の体力的にも厳しい時間帯。この日も何度攻め上がったかわからない。疲労はピークに達していたはず。それでも力を振り絞って右足から放たれたクロスは、この試合最高精度のものだった。試合後、劇的な同点弾をお膳立てして大喜びではしゃいでいる彼に、決勝に出れないという暗さは全く見られなかった。


チェルシー、最後の反撃


あと数分で勝ち抜けが決まる、何事も起きないでくれと願っていたチェルシーサポーターの願いは無情にも打ち砕かれた。最も恐れていた失点を喫し、ポルテーロのチェフまでがオーバーラップして最後の攻撃に出るブルーズ。イニエスタとエトーを下げ、シルヴィーニョとグジョンセンを投入して備えるバルサ。シルヴィーニョは得点直後、歓喜のグアルディオラに対して自分の起用を訴えていた。「まだ試合は終わっていない!」 歓喜の中で冷静に状況を見つめ、さすがベテランとも言うべき振る舞いをしたシルヴィーニョには頭が下がる。最後まで残された2分弱の時間を見事に守りきり、試合終了!
あまりにも劇的な試合終了直前のゴール。ブルーズに反撃の時間はもはや残されていなかった。「もう1点取っておけば」「クリアミスがなければ」「イニエスタへのシュートブロックがもう少し早ければ」など、悔やんでも悔やみきれないチェルシー。明暗が残酷なまでにはっきり分かれた試合となった。




【考察:チェルシーのテクニックと戦術】


チェルシーは強かった。鉄壁の守備については言うまでもないが、攻撃に関しても最高レベルにあると思っている。バルサとの2試合で見せたのは、守ってからのカウンターが主体だった。少ない人数であっという間にゴール前まで運んでしまうテクニックはバルサより高いと思う。研ぎ澄まされた一撃必殺の武器、と言ったところだろうか。カウンターと言っても、高い位置からのショートカウンターもあれば、縦パス一本で裏へ抜け出すものまで種類は多い。その状況は当然毎回異なる。これらを的確に繰り出し、実行する高い「テクニック」をチェルシーにはある。バルサとは「攻撃の属性」がまるで違うものの、強力な武器を持っているのだ。さらに、それを生かすために絶対必要な、卓越したディフェンス能力も持っている素晴らしいチームである。
だが、チェルシーが先制点を取るまでに見せたプレーも注目すべきだろう。組織的なプレスを掛けてボールを奪い、スピードあるパス回しで敵陣を切り裂いてゴールを狙う。パスの距離はバルサほど近く、細かくもないが、ポゼッションを高めたプレーも十分可能なのではないかと思えるように感じた。実際、プレミアでは引いてくるチームもあるだろうから、その際にはこのように攻めているはず。それだけに「守備固めをしなくても勝負できるのでは?」と思ってしまう。撃ち合いになったらスペクタクルで、面白いゲームになっただろう。だがそれは自分がバルセロニスタがだからそう望んだのであって、チェルシーはそれは望まなかった。勝利を優先した。哲学の違いだと思う。だからチェルシーの戦い方を否定はしない。「スペクタクルで、面白いゲーム」にならなかったことは残念で、自分の好みではないけども。異なる哲学のチームが戦うこともサッカーの面白さだと思うし、その結果、今回のような劇的な結果となったとも言えるのかもしれないから。
守備を固めてカウンターを狙う戦術を選ばせたバルサの攻撃サッカーを誇りに思うと同時に、チェルシーの驚異的な戦術遂行能力には心から敬意を表したい。

この試合では審判の判定にも批判が集まっている。試合終了後には激昂したチェルシーの選手が審判に詰め寄る姿もあった。これについては難しい問題なので、後日に別記事にしたい。ただ、ランパードとイニエスタのユニフォーム交換は、とても清々しいものだった。こういう光景で救われた気持ちになった人も多いのではないだろうか。



就任1年目の新人監督・グアルディオラの率いるFCバルセロナは、就任なんと23年目に突入した大ベテラン監督・ファーガソン率いるマンチェスター・ユナイテッドとの決勝戦に挑みます。日時は2009年5月27日、舞台はローマ、スタディオ・オリンピコ。いざ、正々堂々勝負!

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Blaugrana al vent un crit valent tenim un nom el sap tothom: BARÇA, BARÇA, BAAARÇA!

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